越智道雄教授の本はレベルが高い

■越智道雄教授の本は本当にレベルが高い。アメリカ文化をかなりマニアックに扱っていて、基本的に翻訳書が多い。71歳なので去年退官か。

特に

核戦争を待望する人びと―聖書根本主義派潜入記

という翻訳書が最高。

内容は

聖書の説くこの世の終末（ハルマゲドン）、キリストの再臨は、核戦争でしか可能にならない―とする右翼キリスト教派・聖書根本主義派は、現代アメリカの大衆はもとより政界にも少なからぬ影響力を持っている。
恐るべきハルマゲドン幻想に踊り、その舞台となるイスラエル支援に熱中する人びとの生態をビビッドに描く。

ジェリー・フォルウエルとともにキリストの国へ
リンチバーグを訪ねて
フォルウエルとの２度目の旅
非ユダヤ教徒シオニスト探訪
持ちつ持たれつ
エルＵＳＡレム―政教混同

アメリカ「60年代」への旅
アシッド・ドリームズ―CIA,LSD,ヒッピー革命

もかなりレベルが高い。

アマゾンを検索すると150冊以上の本を出している。と言うことは1年に5冊ずつ書いたとしても30年かかるという事か。こんなに一人の人間が書けるものなのか。

■ラジオでアメリカ文化を扱っているのは

◇ストリーム内町山智浩コラムの花道
◇EARLY MORLEY BIRD
◇ミッキー安川のずばり勝負

■越智道雄教授のアメリカが見えてくる―「事件」と「映画」のなかの文化多元主義という本の中のはじめの方で、この本を書くにあたって町山智浩氏にアイディアを得たみたいな事が書いてあった。
だとすると、ワスプ(WASP)―アメリカン・エリートはどうつくられるかに出てくる編集者というのも町山智浩かもしれない。

■ミッキー安川が吉田豪を自分のディナーショーに呼んでいるという話をコラムの花道や豪さんのポッドでしているが、かなり良い味を出している。ミッキー安川のずばり勝負でゲストに出たらいいのに。

■モーリー・ロバートソンが番組の中で2ちゃんねるをよく批判しているが、2ちゃんねるをよく見る人間も2ちゃんねらーに含まれるのだから、2ちゃんねらーはお前だろモーリー・ロバートソン。