The Pirate Bay

■The Pirate Bay





J-Wave 日曜5時〜6時 Early Moley Bird 2009/5/17

スウェーデンのパイレートベイと呼ばれるファイル共有のシステムがあるのですが、ここはありとあらゆるデジタルなコンテンツを自由にただでやりとりできるという世界最大のシステムが作られており、推測で2200万人のユーザーがつながってお互いにDVDやゲームの中身などなどをどんどんと抜いてはお互いにただで投げ合っているものすごいシーンがあるそうです。そして海賊を意味するPirate、海賊版を作り放題というサイトがあるのですが、これを各社がみんなで気合を入れて訴えた結果ですね、大掛かりな裁判がスウェーデンで行われそもそもの創始者4名が有罪判決を受けました、有罪判決で執行猶予がついたのですが、本人たちは控訴中です。そしてスウェーデンの世論が、というよりPirate Bayを支えているスウェーデン内外の世論がこれによってかき立てられた結果、彼らを助けようという大きな動きが今起こっています。海賊盤なのにそれを合法とせよというものすごい主張なのですが、この人たちが有罪判決を受けたことをきっかけとしてEUは大手企業のエゴをのさばらせすぎている、その結果狭い意味で解釈した著作法をきつく適用しすぎた結果一般市民の自由がそれによって侵害されているという憤慨をする人たちがかなりの人数に上った結果、この敗訴を受けて開発者がですね、海賊党という政党を結党してしまいました。そして6月にヨーロッパの議会選挙があるのですが、ここに20人の候補を既に出馬させると表明しました。さらにスウェーデン海賊党Pirate Partyという名前なのですが、ネットで募ってるんでしょうね、入党できるようにしたところ、わずか数日間の間で1万711人だった党員が、3万6千624人に膨れ上がるという、急成長を遂げ膨張しているそうです。そしてPirate Party海賊党がもし選挙に当選したとき何を要求するかなのですが、著作方の大幅な規制緩和さらにパテントという知的所有権のあり方を廃止するという非常にラディカルなことを主張しています。若い人の支持を強く得ていて、現在海賊党に入党した人たちの50%は25歳以下だそうですね。25歳以下の若者が大挙して政治運動にファイル共有をただでさせろって日本ではちょっと考えられないですね。日本だと例えばWinnyっていう似たような仕組みを作った事件があったんですが、逮捕者がでるやいなやユーザーたちは一斉にさーっとあーやっぱりいけないことだったんだよねごめんなさいみたいに万引きを見つかったようにさっと隠れてそろそろ大丈夫ですかみたいな感じでアングラ化しちゃうんですけど、北欧の気質なんでしょうか、もうとことん政府に持っていくぞみたいな風に25歳以下ですよ、その人たちが党員登録をして選挙のキャンペーンに出て行く、ある意味オバマよりももっとラディカルな気がいたします。そういう風潮が吹き荒れているので今後著作法特に日本のように送信可能化権というようにすごい名前をつけたような法律、それに匹敵するヨーロッパの法律はどんどんと変更を余儀なくされるかも知れません。